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【前編】ミッション型海外インターンシップinタイ 密着取材レポート

2018.06.06
アジア/ヨーロッパ言語科 スペイン語コース 2年
大室 寛太(北海道北照高校 出身)

「国も言葉も文化も、何もかもが違う場所で新しい価値観にふれたい」

 

インターンシップへの参加を決めた理由を聞かれると彼は眼を輝かせてそう答えた。行ったことのない海外に行き、見知らぬ仲間と協業し、日本語が通じない人たちの気持ちを探り出しプレゼンテーションを行う、そんなインターンシップに間違いなく心を躍らせていた。

 

説明会に参加した時に、「こういう話を今まで待っていました!」と声を弾ませていたことも印象深い。特にテーマがサッカーであったことも大きな要因であるだろう。

 

元々高校までサッカーを続け、スペイン語のサッカー通訳に憧れ、スペイン語が本格的に学べる学校を求めて遠い北海道の地から上京してきた。サッカーにかける気持ちは人並み以上のものがある。参加するにあたって心配事は?とたずねると、「まったく心配していない、どれだけ自分が出来るか挑戦してみたい」と頼もしい言葉が返ってきた。

 

そもそも今回のインターンシップは、下記の特徴にあるように通常のインターンシップとは少し毛色が違う異色のインターンシップになっている。

 

  • 日本とは全く異なる”アウェイ”のタイで、実際のサッカービジネス関連企業から提示されるビジネス課題の解決に取り組む
  • 異なる大学?専門学校の学生とチームを組んで、ミッションに挑戦する
  • 実際にタイ(バンコク)の街中に出て、現地の人に突撃インタビュー調査を行う
  • J1昨季優勝チーム 川崎フロンターレの職員の方に調査結果からアイディアを提案する
  • 長期インターンとは違い、1週間という短期間で集中して行われる

学校側から手取り足取り教えられる訳でもなく、自分の足で情報を稼ぎ、肌で現地の人の趣向を感じ取り、頭でアイディアを創り出す、グローバルマインドセットを鍛えぬく研修だ。

 

この研修は同研修を手掛ける株式会社スパイスアップ?ジャパンが大手企業を中心に提供している人気海外研修プログラムをベースに開発され、Jリーグクラブのサポートを受け、将来スポーツビジネスを志す学生向けにカスタマイズされた内容になっている。

 

「アジアで日本のサッカーがどれくらい知られているかを知りたいし、このインターンを通じて、タイの人たちにもっと日本のサッカーを知って欲しい」と語る、彼の未知への挑戦がどうなるのか。今回はそんなプログラムに挑戦する一人の学生の姿を追い、3回に分けてレポートしていきたいと思う。